最近の株価最高値連続更新にも関わらず、わが家の資産でいまだに最高値を更新していない投資商品があります。
その名は「レバナス」!
(レバレッジNASDAQ100)
この商品はどうして最高値を更新できていないのでしょう?
楽天レバナスはまだ最高値を更新していない
レバナスには、大和iFreeレバレッジNASDAQ100が大人気になったため、楽天レバレッジNASDAQ-100、auFMレバレッジNASDAQ100が登場し3種類あります。
例えば、楽天レバナスの2024年3月20日のパフォーマンスを見てみましょう。
直近3年のグラフを見てもらえば一目瞭然。
いまだに最高値を更新できていません。
(一時期の-50%超えに比べたら、かなりマシにはなってきました)
最近の日経平均株価やNYダウ平均価格と同じく、NASDAQも当然最高値を更新しています。
レバナスは、NASDAQ100指数を元にして、増減が2倍にレバレッジ連動した商品です。
元の指数は最高値を更新しているのに、なぜレバレッジ商品が最高値を更新していないのでしょう?
レバレッジ商品には「逓減」がある
一番大きな原因は「逓減」(ていげん)があるからです。
(その他、手数料や為替ヘッジといった原因もあります。)
2年ほど前にレバナスが流行した時に、金融庁が警告を出していました。
こちらが金融庁が2021年に出した書類(PDF)です。
レバレッジ型・インバース型 ETF 等への投資にあたってご注意ください
この警告のポイントの「逓減」とは、金融庁資料の次の画像に集約されています。
通常の投資商品は、
- 100円から20円(20%)減ると80円
- 80円から20円(25%)増えると100円に戻る
当たり前ですね。
でも、レバレッジ商品には逓減があり、2倍レバレッジだと先ほどと同じ減少と増加では、
- 100円から20%x2=40%(40円)の減少で60円
- 60円から25%x2=50%(30円)の増加で90円と100円に戻れない
お分かり頂けたでしょうか。
なんと!20円下がって20円上がっただけなのに、100円に戻らず90円になっています。
ここ2年間ほど、市場は低下が続いていたので、
逓減を繰り返した結果、レバナスはまだ最高値を更新できていない
のです。
逓減もあれば逓増もある
こんな高コストで下落に弱い商品には「投資しないほうがいい」がほとんど結論です。
でも、実はレバレッジ商品には逓減もあれば逓増(ていぞう)もあります。
先ほどの金融庁の資料から再度引用です。
このグラフのとおり、レバレッジ商品は「上昇→上昇」が繰り返せば、爆発的に資産が増えます。
(ということは、今年・来年くらいは上昇相場が予想されるので、超ラッキー・・・?とか思う私は、やっぱり投資に向いていませんね 汗)
今回は、「レバナス、まだ最高値更新してないってよ」というお話でした。